総力取材!世界の沸騰現場から...日本の未来が見える
- NAVIGATOR
- 鎌田靖
2012年6月11日放送
常に変化・進化を続ける世界経済。「未来世紀ジパング」取材団は、変化の起きている“沸騰する現場”に直撃取材!日本ビジネスマンが見たことのない世界の今をレポートする。
そして、スタジオでは遠くに思える世界の現場と日本の繋がり、さらには日本の未来にどう影響があるのかを分かりやすく、かつ専門的に解説。
いま、"英語"が沸騰している。ユニクロや楽天が英語を社内公用語とし、教育の現場では、小学校5年生から必修化、高校では来年から「英語の授業は英語」で行われるようになる。かなり前から、「国際化」、「グローバル」が言われてきたが、いよいよ英語なしには生き残っていけない時代が訪れようとしている。大人から子どもまで、英語習得狂想曲が、始まった。
沸騰の現場は、世界有数のリゾート地として知られる南太平洋の楽園・フィジー。今この国に、年間約1500人もの日本人が押し寄せている。目的は、英語。「なぜフィジーを選んだのか?」という質問に、「安かったから」と口を揃えて答える生徒たち。学費と生活費を合わせて1ヵ月だと9万円、一年間の留学でも費用は、わずか85万円だという。破格の安さだ。しかも、英語力が格段に伸びるのだという。フィジーには、日本人にぴったりの英会話上達の秘密があった...。
ロンリープラネット社に、“世界一フレンドリーな国”として選ばれているフィジー。道を歩けば皆が「ブラ!(ハロー)」と笑顔で挨拶してくるし、すぐに話しかけられて友達にもなれる。ここにも、フィジーでの英語力アップの秘訣があった。アメリカやイギリスでは自分から積極的に話しかけなければならないが、フィジーでは向こうからどんどん話しかけてくる。英語でのコミュニケーションの場が格段に多く、シャイな日本人にとっては英会話実践にぴったりの環境である。また、日本人と同じように、英語を第二言語として学習しているフィジー人は、英語が苦手な日本人の気持ちを理解してくれている。相手のレベルに合わせてゆっくりと喋ったり、簡単な言葉に言い直してくれたり、下手な英語にも辛抱強く付き合ってくれる。娯楽のほとんどないフィジーで、留学生たちはホームステイ先の家族と毎晩ひたすらおしゃべりをして、会話力をぐんぐん伸ばしていく。
10年前は留学生「ゼロ」だったこの国に、大量の日本人を呼び込んだ仕掛け人は、ひとりの日本人だった。「今まで経済的理由で留学を諦めていた人たちに、機会を与えたい」と語る、サウスパシフィックフリーバード社長の谷口浩さん。たまたま訪れたフィジーで、きれいな英語を話す人々や、豊かな自然に出会い、さらに、少子化で学校も教師も余っていることに着目、この留学ビジネスを考案したという。なんの人脈もないところから始めたこの事業だったが、いまではフィジーは格安英会話の地として注目を集め、中国・韓国系の語学スクールも追随している。
アル・ゴア米元副大統領やノーベル平和賞受賞ダライ・ラマ14世などの講演のカリスマ同時通訳者。慶應義塾大学卒業後、伊藤忠商事や日本ロレアルを経て、独立。現在、通訳及び翻訳家として活動するほか、日本通訳サービス代表や、NHKラジオ英語講座の講師も務める。<主な著書>『カリスマ同時通訳者が教えるビジネスパーソンの英単語帳』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)、『えいごのつぼ』(中経出版)、『関谷英里子のビジネスに効く英単語101』(NHK出版)。
世界中で使われている英語は、これからの日本を引っ張っていくビジネスパーソンには必須だ。
今から英会話学校や海外留学で積極的に英語を学び、10年後には習わないでも自然に街中で会話ができるようになっている、願望を込めつつ予測した。しかし、そうなるためには、2つの発想の転換が必要だ。
①「どう話すか」ではなく「何を伝えたいのか」。
とにかく自分の伝えたいことを発信する。流暢にペラペラ話せなくてもいい。
②「カタカナ英語」だって構わない。アジアには15億人以上もの“非ネイティブ”の英語人口がある。シンガポールやインドでは、それぞれのなまりを持った英語を話している。日本人だって、日本なまりでもいいのだ。
とにかく、苦手意識を持たず、英語というツールを使いこなしてこれからのグローバル時代を勝ち抜いて欲しい。
最近、「未来世紀ジパング」に出演できると持ちかけて、多額の金銭を要求する業者があるとの情報が寄せられました。
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