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2013年1月14日放送

日本の新エネルギー第2弾..."海洋発電"無限の可能性!?

沸騰現場の経済学

常に変化・進化を続ける世界経済。「未来世紀ジパング」取材団は、変化の起きている“沸騰する現場”に直撃取材!日本ビジネスマンが見たことのない世界の今をレポートする。
そして、スタジオでは遠くに思える世界の現場と日本の繋がり、さらには日本の未来にどう影響があるのかを分かりやすく、かつ専門的に解説。

日本の新エネルギー第2弾...

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 原子力を除くエネルギー自給率は、わずか4%と先進国で最も低い日本。しかし周囲に広がる海の広さ(領海・排他的経済水域)は世界第6位。日本はまさしく四海に囲まれ、世界でも恵まれた海洋国家なのだ。日本の海に眠る海洋資源は、豊富な漁業、今注目を集めるメタンハイドレートやレアアースだけではない。「無限の可能性」とも言われ、海の持つ自然の力を利用する再生可能エネルギー"海洋発電"がニッポンの未来を開くかもしれない。

  • “ウミヘビ”波の力で発電 “ウミヘビ”波の力で発電
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放送内容詳細

イギリス 世界唯一!海洋発電の実験場

 海洋発電を国家戦略として推し進めている国がある。日本と同じく、海に囲まれた海洋国家イギリスだ。スコットランド東部、人口2万人のオークニー諸島が今沸騰している。島の沿岸で目にしたのは、「巨大な海蛇」。そして「イエローサブマリン」一見すると潜水艦・・・。島のあちこちで見たことのない“奇抜な物体”に遭遇した。
 それらは全て“海洋発電”用の装置だった。潮の流れを利用する潮流発電と、波の力を利用する波力発電。島はイギリス政府が主導する海洋発電プロジェクトの拠点で、世界各国の企業が集結し、実用化に向けた実験を行っていたのだ。

“潜水艦”型 潮の流れで発電 “潜水艦”型 潮の流れで発電

「原発20基分」の海洋発電プロジェクト

一方、イギリス南東部の港町。沖合3キロの海上に、高さ100メートルを超える巨大な風車が50基稼働している。想像を超える巨大な洋上風力発電所だ。風車1基につき2000キロワット、太陽光発電のメガソーラー2基分に匹敵する発電能力。イギリスでは既に1000基が稼働、原発2基分の電力を洋上風力が供給しているのだ。
 その先には更なる一大国家プロジェクトがあった。なんと2020年までに「原発20基分」に匹敵する電力を、洋上風力と実験中の潮流・波力発電で賄おうというのだ。

イギリスの海賊 1000基が稼働 イギリスの海賊 1000基が稼働

“海洋発電”日本は?

 イギリスと同じ島国の日本。日本有数の漁獲量を誇る千葉県・銚子市の沖合3キロに去年、高さ120メートルの巨大風車が完成した。イギリスに遅れること10年。日本でもいよいよ洋上風力発電の実証実験が始まろうとしている。しかし日本の海には「イギリスにない問題がある」という・・・それは一体?
 更に間もなくスタートする洋上風力の一大プロジェクトも。場所は福島県、あの福島第一原発の沖合に、世界初となる技術を使った新たな洋上風力が建設されるのだ。
 一方、津波の被害を受けた三陸沿岸の岩手県・釜石市。イギリスにある海洋発電専用の巨大実験場を作る計画が動き出そうとしていた。アドバイザーとして、被災地を初めて訪れたイギリスの海洋発電計画担当者、その目に日本の“海洋発電”の可能性はどう映ったのか・・・。

初めて見た被災地で・・・ 初めて見た被災地で・・・

NAVIGATOR

辛坊治郎(ジャーナリスト)

早稲田大学法学部卒業後、読売テレビ放送(株)入社。報道局情報番組部長、読売テレビ解説委員を経て、現在はシンクタンク株式会社大阪総合研究所代表。また芦屋大学客員教授を務めるなど多方面で活躍

未来予測

海洋発電で造船業復活!

イギリス海は遠浅であるが、日本には浅い海が少ない。
そこで切り札となるのが「浮体式洋上風力」発電だ。
日本の深い海でも浮かせる事によって、着床式洋上風力発電を建てるよりもコストを削減できる。
この浮体式の技術は、かつての日本のお家芸、造船業の技術を使用したものだ。
現在中国・韓国にシェアで抜かれてしまった日本の造船業界。しかし日本の持つ高い技術力が海洋発電で復活できるかもしれない。さらに洋上風力のパーツは2~3万点と裾野は広く、様々な業界に波及。
“海洋発電”が日本再生、産業活性化に繋がると予測した。

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